7day  29.DEC
 幻の鳥ケツァールを見に。

おはよーございます・・。朝、4時にnaに起こされました。

4時半にKさんとホテルのロビーで待ち合わせ、車に乗り込みます。
みづはホテルに着いたことも、これからホテルを出ることも気がつかず、そのまま車の座席にごろんと寝かされます。
ああ、この車ついさっきまで乗ってたよね?ぬくもりがある・・(涙)。そして限りなく・・眠い・・。

リゾートしに来たんだけど、なぜこんなハードな旅になってしまったのか・・。
そう、幻の鳥と言われるケツァールのためです。

初日の旅行記の最初にも書きましたが、日本のバラエティ「水曜どうでしょう。」「あいのり」にも
ケツァールを探す旅として登場した鳥。(水曜どうでしょう。は日本にいるときにはずっと見ていましたが、
コスタリカ編は見てないです。見たいー。)

ケツァールは主にコスタリカなどの中米しか住んでおらず、その色合い、飛ぶ姿、
世界一美しい鳥と言われているそうです。手塚治の「火の鳥」のモデルになった鳥でもあります。
生息数の減少、標高1500m以上の深い森の中限られた地域でしか見られない、ということから「幻の鳥」と言われています。
世界中の鳥愛好家の方々がこの鳥を見にわざわざ来るんだそうです。

しかし、Kさん曰くそんな鳥がコスタリカのある地域に行けば確実に見れる!というのです。
ケツァールの生態を考慮し、現地に住んでいる人との連携でケツァールがいる場所が予測できるそうです。

そこで、限定モノに非常に弱いnaが感心を示しました。日程を変更し、無理やり最終日に組み込みました。
・・というわけで今に至ります。


さあ、今からまたケツァールのポイントまで2時間の移動です。当然大人はみな寝不足です。
「いやー、このおかげでnaさんたちは僕の記憶にバッチリ残りましたよ・・」とKさんに言われました。はは。
私たちもこの旅のこの瞬間はバッチリ残ってます・・。こんなハードな旅はいくら私たちでも初体験です。

朝焼け。・・でもmaとみづは寝ています。

寒いなぁ・・と思って起きました。みづもやっとこさ起きました。
この間までの熱帯雨林と違って、いつの間にか山が日本のような風景です。

そして、車から降りると・・寒!!!なんだ、この寒さは。凍えるような寒さです。もう標高2000m以上あるそうです。




そうするとさっそく頭上をケツァールが!バサバサというより、ひらひらひら・・という飛び方。
本当にその姿が「火の鳥」そのものです。その姿にはっとして、目が覚めました。きっれいです。
場所もりんごの実が成ってたりして、桃源郷のようです。ほー・・。

この先の木によくいるんですよ。と案内されたのは、ちょっと登らないといけません。
みづはケツァール見たさに頑張って登ります。

いました。木に3羽くらい止まっています。
メスもいました。尾が長いのがオス。

これが天然のもの?という美しさです。

写真では伝わらないかもしれませんが、
色合いが表現しがたい色なのです。

グリーンと赤、光沢があります。
みづは本当に感動したようで
ずっとずっと見入っています。

しばらく寒さも忘れて見ていました。

「さあ帰りましょう。」とKさんが言うと
ものすごい抵抗して
その場を離れようとしませんでした。。

これは一見の価値あります。不思議な鳥です。5羽くらい見れたかな。こんなに活発に飛んでいるのは珍しいとのこと。
ケツァールに会うまで何度も諦めようと思いましたが(あまりにも辛くて・・)やっぱり諦めなくて本当によかったです。

みづもnaもケツァールが見れたことに激しく感動していました。
見るまでそりゃあ苦労したもんねぇ・・。





こんなところに住んでいます。ケツァール。日本の山の春・・の感じに似ています。




お腹が空いたので、朝食です。一見普通の家?ってところに入って朝ごはん。
コスタリカの黒豆ご飯とウインナー、スクランブルエッグ。タマレス。
熱々のミルクティのような飲み物(名前忘れた)が冷えた体にしみ込みました。


それからしばらく車に乗って気がついたら
サンホセに帰っていました。
ピックアップの1時半までちょっと休憩です。


午後1時半。

ホテルをチェックアウトし、お世話になったKさんに挨拶をし、
サンホセ空港へ向かいます。





飛行機が飛び立つ瞬間が一番好きなみづ。今回も楽しみにしています。
飛び立つまではコスタリカの野生動物図鑑を見て、「これ見たでしょ。これも見たでしょ。」と見た動物をカウントしています。

定刻を少し過ぎて離陸です。下を見たら蛇行している川が見えました。あれがトルトゲーロならいいなぁ・・と思いながら。



飛行機からの夕暮れ。
旅がもうすぐ終わろうとしています。





雲の上の景色が好き。

夕食を食べて、ウトウトしていたら、眼下に街の光が見えてきました。
アメリカ大陸に入ったようです。
飛行機が降下していくのがわかります。定刻に無事着陸です。

そして、ハードでとっても深い印象を残してくれたコスタリカの旅はこれで終わりです。


* 旅のおわりに(1月3日記)。

みづはコスタリカでの動物やカラフルな鳥との出会いが印象的だったらしく、
時々思い出したようにお絵かきに登場しています。

その絵は、トゥーカン、コンゴインコ、ケツァール、火の山・・そしておみやげに買ってもらった
キーホルダーを見ながら一生懸命書いた「Costa Rica」という文字。

その絵と文字を見るたびに思わず笑いがこぼれます。

いったいいつまでこの体験を覚えててくれるんだろう。
連れて行くには小さすぎたのかもしれない。

けれど、たとえいつか忘れてしまったとしても、
今回、彼女の中で何か心に響くものがあったならば、
それは親として嬉しい限りです。

Costa Rica END



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