2day-2 20.AUG フィレンツェを歩く − トスカーナ・アグリツーリズモに泊まる |
午後のフィレンツェ。
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しかしまあ・・すごい人だこと。 | |
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こんなに人の多い観光地は久しぶり・・いや、はじめてかもなあ。 | |
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とりあえず、ドゥオモの中でも見ましょうか。 |
持ってきたガイドブックがちょっと古いので、料金関係は自信がない。
ガイドブックには無料と書いてあるけど、こんな立派な建物に入るのに
ほんとに無料なのかなあと半信半疑。
そして、何の案内もないけれど、
ここがドゥオモの入り口であろう行列に並ぶことにしました。
後ろに並んでたイギリス人らしきご夫婦に料金を聞かれましたが、私も確実なことは言えず。
「たぶん無料だよね?」とお互いよくわからないまま、行列に並ぶ。
中に入るところ。細工がひとつひとつすごい・・。
行列の流れは早く、あっという間に順番がまわってきて、やっぱり無料だった。ほっ。
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ドゥオモの内側。 すごい!! |
いいなあ。なんか、いいなあ。ドゥオモの内側の絵もすごいんです。
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ステンドグラスの美しさに ただただため息。 宗教とか、美術とか専門的なことは わからなくてもその重みや大切さが伝わってきます。 |
ドゥオモの内側に入れて満足な私たちは、お次はヴェッキオ橋へ向かうべく、また歩きます。
ジェラート屋さんを横目に。 ・・後で食べよう・・。(また?) |
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馬車とパトカーが行きかう街。
道に絵を描いてる人。芸術の街。
てくてく歩きます。こっちであってるかなあ。
観光案内らしき、看板がありますが、まだイタリア語に慣れてないので、
目に入ってこないというか(慣れたのは結局最終日だった・・)。
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ヴェッキオ橋が見えてきました。橋を横から見た感じ。 | |
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ヴェッキオ橋を背景に。 これから渡りますよ。 |
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ヴェッキオ橋の上には宝石店がずらりと。 ここだけ見ると橋の上だとちょっとわからないくらい。 |
キンキラキンのものたち。貴金属にはあんまり興味がないのでとりあえずショーウインドウを眺めるだけ。
ここも橋の上。商店街みたいです。
ちなみに、フィレンツェ最古の橋なんだそうな。
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ヴェッキオ橋からの眺め。 アルノ川の上に架かる橋。 |
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移動して、隣の橋からみたヴェッキオ橋。 しかし、窓がちまちまとかわいいと思いません? |
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橋に窓があるなんて!と旅行計画をしてるときに 写真を見て最初に惹かれた風景です。 |
夕方にフィレンツェをでなければならないので、最初から有名なウフィッツィ美術館はあきらめ(かなり行きたかったけど)
とりあえず、フィレンツェの街並みを上から見ることと、ヴェッキオ橋を見れればいいかな、と
思っていたので、本日の目標は無事クリア。
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あとは駅に向かいながら気になるところに 寄ることにしますか。 |
というわけで、朝に通ったサンタマリアノッヴェラ教会に寄ります。
行列もなく、すぐに入れました。
これまた綺麗な教会です。
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残念ながら見たかったブルネレスキの「十字架像」は工事中でした。あらら。 | |
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午後の光がステンドグラスに差してきれいです。 | |
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こんな感じに。うっとり。 |
さてさて、もうすぐでレンタカーを借りる時間ですが、
疲れたのでまた一息いれましょう。
ふらりと入ったカフェは、カフェのお姉ちゃんがみづに大親切。
ジェラートの「ピスタチオ」をこんもりと。わーいっ。そしてはまりつつあるグラニータも。
なんかテントが並んでいたのでそちらのほうも少し探索しました。
そしたらメディチ家ゆかりの教会らしきところにでてしまった。行きたい方向と反対です。
引き返して駅方向に。
駅へ向かい、預けてあるスーツケースを返却してもらい、それを転がしながらレンタカー「HERTZ」へ。
ハーツが無事に見つかり、フィレンツェの街から脱出するルートを教えてもらいます(ややこしいとの噂なので)。
モンテプルチアーノまで行きたいの、と言ったら親切にそこまでの道を教えてくれました。
田舎道のキャンティ街道をお勧めする、といわれたけれど、宿の夕食に間に合わないかも・・とハイウエイを使うことに。
チャイルドシートも貸し出してもらい、
さあ、今日の宿、トスカーナの小さな町モンテプルチアーノに向かって出発です!
久しぶりの左ハンドル。大丈夫かな?
そういえば、交通規則も道路標識もろくに調べてない私たち。
(だめじゃないか・・。そんなことすっかり忘れてました・・)
というわけで、交通規則もよくわからないまま、ほっそい道と一方通行が続くフィレンツェ脱出を試みます。
少し迷ったものの、なんとなく運転感覚と道路感覚をつかみ、
そして、ハーツのお兄ちゃんのアドバイスが的確だったようで、無事ハイウエイの入り口にたどり着きます。
高速に乗れば、方向さえあっていればOKなはず、という非常にアバウトなナビで南下します。
イタリア語で案内があるけど、わからない・・。とりあえず、地名を追って南下南下。
だんだんとこんないかにもトスカーナな風景が広がり、高速を無事降りて・・・
からが大変だった!
モンテプルチアーノの旧市街に入ってしまい、車進入禁止のところをぐるぐる・・。←めっちゃ住民に注目される
時代をさかのぼって中世のような街の中、石垣で囲まれた城塞都市の中に入ってしまった・・。ぐるぐる。
だめだ、これは、誰かに聞くか、宿を手配してくれたいのうえさんに電話をするか、だ。
中世の街をやっと脱出したはいいが、今度は全然方向がわからなくなってしまったっ。
ガソリンスタンドのお兄ちゃんになんとかイタリア語で「Agriturismo Pacificoに行きたいんだけど。」と尋ねても
返ってくる答えが「べらべらべら〜」なイタリア語なのでまったく理解できない。
そしてこのへんまでくると英語がまったくと言っていいほど通じないんです。
たとえ英語で聞き取ってくれても、返すのは100%イタリア語で返ってくる・・。
英語が通じないのであきらめ気味のna。
おまけにみづが寝てしまったので、夫婦で車から降りて聞くことができない。
そこで、na曰く、
「おまえは(イタリア語に似てる)スペイン語がわかるんだからおまえが聞いてきてきた方がまだましだ。」という
イマイチ納得がいかない?理由で、聞いて来なさいっと、ポイっと車から放り出される。うへー・・。
(スペイン語っつても基礎的な会話しかわからないので、知らないよりは幾分かマシ、の程度。)
ちょっとした駐車場とBarがあるところに公衆電話を見つけたけれど、コインは使えないみたい・・。
テレフォンカードはどこに売ってるんだろう・・。はて。
ひとりで途方にくれながら、近くにあったBarに意を決して入り、ヴォノセーラ!(こんばんは)と話しかけて来たおばちゃんに
「ヴォノセーラ!あのー・・英語しゃべれますか?道に迷って困ってるんですが・・」とおそるおそる聞いてみました。
「リトル・・」と苦笑いされ、イタリア語交じりの英語で(イタリア語9:英語1くらいの割合だったけど・・。ほんとにリトルだ。)
一生懸命場所を説明してくれました。なんとなーくならわかる感じ。
「それからテレフォンカードを売ってる場所はありますか?」と聞いたらなぜか薬局に連れて行かれ、
そこの店員さんを巻き込んでまた道の説明が始まった(道はもうわかったんだけど・・電話がしたいんだよーっ)。
とにかくスクールの前の道を左に下りろといわれたのはわかったので、お礼を言って、
駐車場に待機していたnaにそのことを伝え、その通りに行くと・・・着いた!!!おばちゃん感謝。
そして、宿を手配してくれたいのうえさんが心配して宿の前まででていてくれたのだった。
あ〜よかったああっ!
迷ってるところ↑。そして、宿に着いてほっとして車を止める。車はイタリア車Panda。かわいい。
ちなみに、みづはそんな親の苦労も知らず
「もう宿に着いたの〜?」とあくびをしながらやっと起きたのでした。平和なヤツめ。
宿の看板。アグリツーリズモはイタリアで流行っているらしく、検索するとたくさんの宿が出てくるのだけれど、
どうせなら本当の農家がやっているこじんまりとしたアグリツーリズモがいいなあと思い、
「旅トスカーナ」のいのうえさんに手配をお願いしました。
眺めも良く、料理も本当においしい宿でした。
なんていったって、自家製のワインとお手製のパスタが絶品(前菜とメインもあってすごーくボリュームがあります)。
私たちの他にイタリア人家族が2組泊まっており、日本から来た私たちの存在がとても気になる様子・・。
いのうえさんに訳してもらいながら会話を楽しみ、わきあいあいとして夕食を食べました。
特に、みづはイタリア人家族2組ともに本当にかわいがってもらいました。旅はこういう出会いがうれしい。
デザートのプルーン?ジャムを乗せたケーキがおいしかったっ!
そうそう、この宿にはみづと同い年の男の子がいて、みづは会うのを楽しみにしていました。
なので、日本からみづのおやつを買うときに一緒に男の子用のお菓子も買ってそれをプレゼントしました。
ニッコロ君。オトコマエなのであった。お互いもじもじして、記念撮影をしました。
もう少し長く滞在してたらもっと仲良くできたかもしれないね。
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外に出ると キアーナ谷の上に 月がぽっかりと。 |
自家製ワインでほどよく酔って、外の風が気持ちいい。
いのうえさんにお礼を言って別れ、夜の散歩でも行こうか、などと話していると
いのうえさんがくるっと戻ってきて・・、
「上の学校で旗振りの練習をしてますけど、見られますか?歩いていけますよ。」と教えてくれた。
みづは「行くっ!」と即答。
なぜかといえば、イタリア旅行に行く前に映画「トスカーナの休日」を見て
偶然にも今回泊まる街、モンテプルチアーノのお祭りで旗投げのシーンがあり
みづがそのシーンを良く覚えていて、その話を夕食の時にいのうえさんにしていたのでした。
なので、まさにその場面(の練習場面)を見ることができるのでおおおっと思い、
その練習している学校まで散歩がてら歩いて行ってみることに。
なんてラッキー。わくわく。
ドンドンドンという太鼓の音。旗を投げてキャッチするという練習を若者たちがしていました。
みづは本当に食い入るように見ています。もともとこういう太鼓とか芸を見るのが大好きな彼女。
いや〜すごいなあ。ほんとにあの旗振りをやってる・・。
イタリアの地方のお祭りの練習に出会うことができて、ちょっと感動・・。
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ふと見上げると、丘の上にはさきほどぐるぐる迷い込んだ 中世のような旧市街の夜景が。 心地よい太鼓の音とともに、 モンテプルチアーノの夜はふけていったのでした。 |