4day-1 22.AUG
ベネチアへートラブル発生!!
|
イタリア旅行、4日目の朝。
 |
今日はトスカーナを発ち、ベネチアへ向かう予定。
しかし、今日の朝焼けもきれいです。 |
 |
うーん。いい朝だ。 |

みづも起きてきて、椅子に座ります。オリーブ畑も朝はキラキラ。
 |
アグリツーリズモからの眺めがとてもとてもお気に入り。 |
 |
私たちが泊まっていた部屋。 |
 |
荷造りをしないといけないので
あんまり時間がないけれど、
ちょっとだけ朝のお散歩にでかけましょう。 |
通り向かいにあるスクールから、モンテプルチアーノの旧市街が見えたはず、と
思い、そのスクールに向かう(夜に旗振りの練習をしていたところ)。
 |
朝のモンテプルチアーノ、やっぱり素敵だ・・。 |
 |
スクールずばりからじゃあ
見えにくいので、
なんかこんなところに
よじ登ったりして・・。 |
 |
丘の上のモンテプルチアーノ。
月とともに。 |
さて、朝ごはんを食べに帰ります。 |
 |
 |
オリーブ畑を横切って。 |
今日の朝ごはんもおいしそうっ。生ハム。細長トマトも。
イタリアレッドオレンジジュース。我が家はこの旅で、このレッドオレンジジュースにはまってしまいました。
どこの朝食でも出てきたので、必ず朝に1杯ぐびっと飲むのが習慣となりました。
部屋からの景色もこれで最後。
荷造りを済ませ、出発の準備完了。 |
 |
 |
ちなみにみづがおこなう
ベッドメイクはプロ並みだ。
それは、チップがいらないほどに
きちんとキレイにベッドを元通りにする。
(いや、ちゃんとチップは置いていますがね)
そして、ルチアさんに折り紙で鶴を折って
その羽に「Grazie!」と書いて
置いておきました。
|
感謝の気持ちを込めて・・。
またここに来れるといいな、と思いながら、宿を後にします。
さて、ここから、レンタカーを返却してベネチア行きの列車に乗るキウージという街へ向かいます。
約30分ほどで着くといわれたけれども、余裕を持って1時間前にキウージに到着。
レンタカー会社は駅の目の前。
さっさとレンタカーを返して、列車はチケットは買ってあるけれども、早めにホームに入っておこうよ、ってことで
レンタカー会社の場所を記した地図を取り出し、駅前にてその会社を探します。
しかし・・
しかし・・・
ないっ!!どこにないっ!
地図に記されたところも、その周辺にもレンタカー会社がない。存在そのものがないんである。
でも、車を返却する場所は確かにここになってるし、フィレンツエで借りたときも「キウージで返却だね?」と
いわれたのに。
マイナーなところならともかく、あのハーツでっせ。
近くのBarの人に聞いても、ここにあったんだけど・・といわれた場所に行ってみても
ない・・。
近くにあった別のレンタカー会社に聞いてみても「引っ越したらしいけど、
引越し先は知らない。うちで借りたら?」といわれる始末。
困った・・。本当に困った。
列車の発車時刻は刻々と迫る。まさか車を置いて、列車に乗るわけにもいかず。
naと手分けして探してもない・・。私はみづの手を引いて、いろんな人に場所を聞きまくるけど、ない。
こんなことがあっていいのだろうか。ぼーぜん。
携帯電話も持ってないし、ネットカフェらしきものもない。
そしたら、親切なおじちゃんが「ハーツならここに電話したら?」と教えてくれた。
よく見たら、そのお店の奥に、昔使っていたであろうハーツの看板が置いてあり
その前に「ひっこしたよーん」と書いてある感じの垂れ幕がべろーんと垂れ下がっていた。
そこに電話番号が書いてあるけれども、数字の羅列。・・・どこまでが電話番号・・?てな状態。
意を決して、駅でテレホンカードを買い、その番号に電話するも、通じない。てか公衆電話2つのうち1つは壊れてるし。
使えるほうも2回に1回の確率でつながらない。
 |
途方にくれて、電話をした後。
これがイタリアの電話ボックス。
公衆電話、日本でも使わないのに。
|
そこで、アグリツーリズモを手配してくれた、いのうえさんの電話番号に電話してみた。
1回目、通じない・・。祈るような気持ちで番号を押した。
「もしもし」
わあああ。日本語だあああ。ありがたい。話が通じるっ。
今までのいきさつを話し、先ほどの電話番号を伝えると
「番号の後半は携帯電話ですね。ちょっとかけてみます。15分後くらいにまた電話してもらえますか?」と
頼りになるお言葉。
しかし、もう列車が出発する時間なのです。
naが駅に走り、キャンセルをしようと試みたけれど、駅員、まったく英語を解さず相手にされない・・。
これはこれで困ったことです。ふえええ。
15分たったので、もう一度いのうえさんに電話をすると
「わかりましたよ。やっぱりハーツは移転してました。しかも移転先が、そこから車で15分走ったところにある
カーディーラーのお店のプジョウの中の一角を借りて入っているそうです。看板などはでてないそうです。」
ですと・・。なんてこったい。
てか、普通、レンタカーというのは旅行者が借りるものであって、旅行者にわからないようなことをするなっての!
予約するときに移転するとか、何の情報もなかったぞ。
そこまでの道順を聞き、「ジャポネーゼ(日本人)が行きますから、と伝えてあります。車を返したあとで
列車のことは考えましょう。」と親切に言ってくださいました。
そして、そのハーツが入っているプジョウはどこだーーーっと探しながら、車を走らせます。
 |
そして、着きました。
ここです。
だれがどうみても
ハーツが入っているように見えませんが。
|
中に入ると、どーみてもただの車屋さん。
その中で背の高いにーちゃんが「ボンジョルノ!」と近づいてきた。
車の返却だね。こっちだよ、と案内されたのが、そこの2階の一部屋。
ちなみにロッカーにハーツのシールがちょろっと貼ってあった。看板のつもりだろうか・・もう何も言うまい。
もちろんそのハーツのにーちゃんも「(勝手に)引っ越しててすみませんでした。」とか言うことはまったくなし。
オレ、悪くないしー、みたいな感じで、悪意がないのはわかるけれども。
なんつーか。怒る気にもならない。
アメリカでもこういうトラブルやら呆れる経験はたーくさんしたので、むしろ「ああ。海外」という感じがして
懐かしかったりもして・・。(とほほですけどね・・)
しかし、この車の返却がうまくいっても、まだ列車の手配が残ってる。
日本でかなり苦労して、トレニタリアのHPから予約したもの(つながらなかったり、エラーになったりで)
なかなかチケットがとれなかった。またそういう思いをするかと思うとうんざり。
そして、そんな複雑な事情をキウージの駅員さんに説明できるとも思えず。
どうしたらいいかなあ・・と思っていたら、そういえば、夕方5時までだったら、
レンタカー代は変わらないはず。(24時間単位で清算されるので)
「ここからベネチアまで車でどのくらい?」とそのおにーちゃんに聞いてみた。
「5時間くらいかな。先日、自分の友人がここからちょうどベネチアのメストレまで車で行ったよ!」
「このまま借り続けても大丈夫?」と聞くと
「5時までだったら同じ値段だからね。できるよ。」
てことで、いったん駅に戻って、あれこれ手配するのがめんどくさくなったので、このまま車を借りて
ベネチアまで行くことにしました。
長距離ドライブには慣れている我が家(最高で15時間だもんね・・。グランドサークルの旅)。
今は11時、順調に行って、4時着。
ぎりぎりだな。必ず着かねば。おにーちゃんに、地図を広げ、ベネチアまでの道順を教えてもらう。
何箇所かの分岐点に気をつければ、大丈夫そう。ハイウエイだし。
「ちょっとぐらい時間が過ぎても大目にみてくれるように、向こうの担当者に言っておいたから!ハッハッハ。」
それはどうもご親切に・・って、何?
その「いいことしただろ?オレ!」みたいな恩着せがましい言い方↑。
そもそも、こんなことになったのは誰のせいだと・・。
迷惑をかけて申し訳ないという態度というよりは、
むしろ、困ってる日本人をオレが救った、的な態度になっちゃってるよ・・。(脱力・・)
「ちょっと携帯かしてくれ」とにーちゃん携帯を貸してもらいいのうえさんにいきさつを連絡しました。
いのうえさんは次の列車に乗るかと思い、その時間まで調べてくれていました。
「イタリアなので、こういうことは起こりえますから・・。
それよりも時間までにメストレにあるレンタカーの場所を見つけることが大事です。どうせ彼らのことだから
駅前っていってもそこにない可能性もあります。くれぐれも運転に気をつけて。」
なるほど。いのうえさんの忠告をしっかりと受け止め、お礼を言って、出発です。
 |
というわけで、5時間ドライブ開始!
イヤハハ。まさかこんなにハイウエイをドライブする破目になるとは・・。
「いやあ、これがイタリアかー。わかったわかった。やるねえ・・。」とnaと
なんだか感心するやら、あきれるやら。アメリカを思い出すよ・・。
(てきとーさが似てると思う) |
運転は苦じゃない、むしろイタリアの高速をこんなに走れるなんて、楽しいよ♪とnaはかなりポジティブだけれど、
ほんとは、ラクラク列車の旅、だったわけで(キャンセル分もお金取られたし・・)イタリアの標識もわからないまま、
神経を使ってナビをしないといけないし。
途中、サービスエリアに入り、押すな押すなのすごい人の中、やっとの思いでパニーニとカプチーノを買う。
サービスエリアの出入り口で地元イタリア人たちにまじって食べる。むしゃむしゃ。うまい〜。
東洋人がいるってんで、すっごいジロジロ見られてんですけど。もう、何も気にならない・・。
ちなみに、ここのパニーニがこの旅でのベスト・オブ・パニーニ。いいこともあります。
フィレンツェ→ボローニャ→パドバ。
聞いたことある有名どころの都市を過ぎる。
分岐点を間違えて、時間をロスするわけにいかないから、全神経を集中させて、看板と地図をにらめっこ。
車窓の外の風景もトスカーナの山の風景から、平地の風景に変わります。
イタリアの車たちは運転が荒い。そしてめちゃめちゃ速い。時速何キロで走ってんだろ・・。怖いなあ。
イタリアの治安は悪い、スリがめちゃめちゃ多いから気をつけろ、というのが出発前の情報。
治安が悪いってのは、まあどこの国でもあるので、それなりに気をつけて、スリにも心配りをしていたつもりだった。
しかし、車を返すべきレンタカー会社がない、というのは、さすがに想定外だった・・。
というわけで、旅の教訓、その1。
「トラブルは、忘れた頃にやってくる」。
はーっ。勉強になりました。
しかし、のどが渇いたなあ・・、眠たいなあ・・。コーヒー1杯でも飲みたいけれど、
「だめ!時間がないから。できるだけ走り続けないと!」と、何の試練?というくらい厳しいお達しが。
嬉し、楽し、海外旅行のはずなんすけど・・。
 |
うぬぬぬ。気がつけば、タイムリミットまであと2時間。
待ってろよ〜っ。ベネチア〜っ!
(とほほ・・) |
BACK | NEXT