海バスク、ビアリッツの朝。今日は盛りだくさんの予定。
この通り、ホテルからすぐに海が見えます。
朝ごはんの前に少し海の方まで出てみました。
素敵。バカンス色。
ホテルの前の道はこんな感じ。昨日の夜の賑わいが嘘のよう。
さて、朝ごはんが食べられるカフェを探しながら、散歩です。
泊まったホテルでも食べられたけど、割といいお値段だったような気がしたので、
もっと安いところを探して。
朝ごはん7ユーロと書いてあるカフェで食べることにしました。
他のところはだいたい9〜12ユーロくらいでした。
オレンジジュースと、クロワッサンとバゲットと、コーヒー。
ジャムとバター付き。
うん、十分です。そして、フランスは本当にどこで食べてもおいしい!!
再びホテルに戻りますが、昨日の夜無理やり立体駐車場に置いた車を
ホテル近くの無料の駐車場に移動します。空きスペースがあったので。
ここね。
ホテルに戻ってパッキング。せっかく海から近いホテルなのですが、
これから山バスクへ向かいます。こちらは↑ホテルの部屋からの風景。
チェックアウトし、先ほど止めた駐車場へ。
ぬおん。おじさんでさえかわいいカゴを持っている。すてきー。
ちらほら、海で泳ぐ人たちが出てきました。
さようなら、ビアリッツ。
もうちょっといたかったのですが、バスクの小さい村をたくさん回りたいので、出発です。
今日は朝から助手席にみづ。道案内を兼ねています。
山手に向かいます。
ぐんぐん登っていきます。
あらーのどか。
わああ、なんか、かわいいフランスの田舎!
バスクのイメージです!
最初の村に着きました。
サールという小さな村です。
まずは、ガトーバスクを食べるのだっ!
これがガトーバスク。お店の前に行列ができていました。
このあたりが中心地っぽい。本当に小さな村です。
小さいカスタードクリーム入り?のガトーバスクを買ってみました。
うん!素朴でおいしい!
バスクリネンのお店などをぶらぶらみたりして。
白緑でと統一している家と、赤白で統一している家は何が違うんだろうかー。
とにかく、赤と緑がバスクの色なんだそうです。
くう、なんてなんてキュートなの!
この統一感は半端ない!
洗濯物まで可愛く思えてしまう。
さて、お次の村はアイノア村。
フランスで最も美しい村に選ばれています。
フランスの美しい村は
・人口が2000人を超えないこと
・最低2つの遺産・遺跡(景観、芸術、科学、歴史の面で)があり土地利用計画
で保護のための政策が行われていること
・コミューン議会で同意が得られていること
の条件がないといけないみたいです。
人口が少ないことが魅力につながるようになってるって素晴らしいと思う!
こちら、バスク伝統の競技PELOTA(ペロタ)というスポーツをやってる模様。
このこのテニスコートのような場所でやるみたいです。
この競技に使うラケット?みたいなのもお土産物としてあちこちで売っていました。
基本、我が家はケチケチ節約の旅ですが、みづがせっかくフランスなんだから、
ミシュランの星のレストランで食べてみたいわ〜と言うので、
たまたま「地球の歩き方」に書いてあったこのレストランで食べてみることに。
ここはミシュランの1星レストラン。お値段もランチはリーズナブルです。
お店の中も素敵!
ぶら下がってるのはバスク豚かしら。
ミシュランのシール。
お店の雰囲気もすごくよくて、接客のお姉さんもかわいくってとても素敵な感じの方たちばかり。
ランチのコース(16ユーロ程度だったと思います)を2つ頼んでみました。
ジャガイモと豚肉?を煮込んだもの??ハーブもいろいろ入ってておいしい!
品もあって、素材を生かしてて、これは3人分でも食べられたかも。
デザートはこちら。アイスクリームが選べました。レモンとヨーグルトのソルベにしたかな。
おいしゅうございました。
この開放感と、素敵感はなんだろーね?
特徴があるわけでもなく、どこもバスクの田舎の村のひとつですが、
村ひとつひとつが誇りを持っているように感じました。
さて、アイノア村を出て、お次は唐辛子で有名なエスプレット村に向かいます。
その途中でみた、ザ、山バスク的な絵。
ほのぼの〜。
エスプレット村に入りました。ちょっと先ほどの村よりは賑やかです。
唐辛子があちこちで下がってるの。
街並みが本当に素敵で。
ここで、黒さくらんぼのジャムとか、料理に使う唐辛子のパウダーを買いました。
瓶もかわいいの!
こちらはさくらんぼで有名なイッツァス村。
休憩を兼ねて、飲み物を注文します。
暑い日だったので、風が気持ち良ーい。
先ほどの唐辛子の村と比べて、かなり小さな村ですが、さくらんぼの村ってのが魅力。
そして、少し山の方(スペインの方に)向かって、サン・ジャン・ピエ・ド・ポールという村に
着きました。ここはとても人が多い!山バスクを代表する街です。
サンディアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の宿場町でもあります。
歩いていたらカヌレの専門店発見っ!
小さくて、いろーんな味のカヌレを買ってみました。
迷ってたらお店のお姉さんがいろんなのを少しずつ買ってみたら?と言ってくれた。
甘いのだけじゃなくて、チーズ味とかスパイス味のも買ってみました。
みづは初カヌレ。私は日本でカヌレが流行った時にケーキ屋さんでバイトしていたので、
散々食べた味ですが、やっぱりもちもちカリカリおいしい!!もう一回日本で流行んないかなあ。
石畳の道をさらに上がります。
いやあ、ここも素敵な街です。
石畳に、ホタテのマーク。
これは、巡礼道はこっちですよマークなんだそうです。
いつかやってみたいなあ。スペイン巡礼。
この坂がなかなかいいんですよ。向こう側に風景が見えて。
ホタテマークを掲げてるお店がたくさんありました。
街の中心あたりに川も流れています。
さて、そろそろ宿に向かわないと、すっごい田舎にありそうだから、
暗くなってからだと迷っちゃいそうです。
どんどん山に向かっています。
本当にこんなところに宿があるの?みたいな道を進み、もう間違えてスペイン入っちゃったんじゃない?
みたいな山が迫り、このあたりでそろそろ着いて欲しい、と思ったそのころに見えてきました。
本日のお宿、ホテルレストラン サンシルヴェストルです。
「山バスク、海バスク」という本に、バスク料理を食べるなら、山バスクではここ!と
紹介されていたので、予約をしました。
が、ネットで泊まったという人の情報が全く出てこない。
予約は海外の宿泊サイトでできたのですが、日本語での評判もないし、英語でもあんまり出てこない。
なんでかなー?と思っていたら、着いてその謎が解けました!
ボンジュール!「予約した〇〇ですが」(英語で話しかける)
出てきたおばちゃん「◯×**?」ふ、フランス語オンリー!
英語がまーーーったく通じない!数字もモーニング、とかでさえも通じない。
こんなに通じないのは初めて。イタリアの田舎でさえもっと通じたのに。
どうりで、英語と日本語での情報がネット上にないわけだ。
どうやら予約は取れてたみたいですが、今日の夕ご飯と、朝ごはんの時間が
お互い通じないので決められない。最後には筆談です。朝、という単語が通じないとは思わなんだ。
Wi-Fiももちろん入ってないので、フランス語に変換サイトにもつなげられず。
本には、レストランでオススメの料理の「バスク豚とマスを食べたい」とリクエストしましょう、と
書いてありましたが、それ、普通の旅人にはハードルが高いのでは‥。
じゃあ、事前に英語で書いた夕ご飯をこちらで食べたい旨を伝えたメールの内容も
伝わってないってことかな‥。
だけど、ここの宿の人たちはめちゃめちゃいい人たちでした。
言葉が通じなくてもそれはわかるっ!みづも印象に残った宿ナンバーワンと言っていました。
お部屋はこちら。
ベッドにどーん。
窓からはこんな景色。
ここにこれてよかったと思うような安堵感です。
夕ご飯の前に周辺を散歩。
向こうに農場が見えます。
牛さんたち。
あっちの山はもうスペインかなあ。
遠くまで来たもんだ。
さて、先ほど筆談で伝えた夕食の時間になりました。
紙ナプキンでバスクの印を作るみづ。
あーさてさて問題はこっからです。
メニューを決めるのですが、もちろんフランス語オンリー。
何が何やらわからなくて、向こうも説明してるんだけど、伝わらなくて、
肉の種類は「ブーブー」とか「コケコッコ」(とは言ってなかったけど)動物の鳴き声で
伝えてくれるお姉さん。自分でもウケてました‥。ははは。
見かねた周りのお客さんが、自分の携帯で色々と日本語ーフランス語を調べてくれて、
やっとメニューが決まった時は、周りのみんなを巻き込んで拍手喝采!
たかが2つのコース料理を決めるのにどんだけかかっとんじゃい!というもどかしさではありましたが、
なんておもしろい体験をしたんだろう!と思います。
ここのところが、みづが「最高に思い出に残った宿」と言った所以であります。
おまけに、そのおいしさも格別だったので!!
こんなにシンプルな食材で、なんでこんなにおいしくできるの?と思えたスープ。
すごい量で、これだけでお腹がいっぱいになりそう。
食べたいけど、お腹かがいっぱいになるから残そう、でも食べたい‥という葛藤でした。
暖炉にもバスクマーク。
サラミ、バスク豚の生ハムの盛り合わせ。
お、い、し、い!!!
naのコースの方は生ハムの盛り合わせオンリーの方だったので、途中でギブアップしていましたが、
思い出すと、ああ、もったいないことをした!と後悔している始末です。
こちらが、本に書いてあった、マスのお料理。
いやーー何でこんなにおいしくなるんだ?みづが大絶賛。バターの違いなのかしら?
シンプルだけど美味しい、という真髄をみたような。
こちらは、バスク名物さくらんぼジャムをチーズにつけて食べるというやつ。
チーズにちょっと苦味があって、さくらんぼジャムとよくあいます。
ただ、もうこの頃には勘弁してーというお腹になっていました。
デザートは楽しみにしていた濃厚クリームブリュレ!
もおおおおお、これがお腹いっぱいなのに、美味しすぎてたべちゃった!という恐ろしい代物。
我が人生のベストオブ・クリームブリュレに間違いありません。
記憶になかったのですが、写真をみると赤ワインも頼んでますね‥。
はて、どうやって注文したのかな‥。
食べ終わる頃には、気持ちがほんわかしており、他のお客さんが食べて帰る時は
お互い、笑い合いながら手を振り合いました。ほわ〜。
人を幸せにするのはやっぱり人なのです。
とにも、かくにも、最高におもしろくて、おいしい体験をしたのでした。
ああ、バスク最高!です。
- - - もくじ - - -
1日目 フランス到着〜ルーアンへ
2日目 モンサンミッシェルへ | モンサンミッシェルと羊の宿
3日目 セントジェームス!そしてバスクへ
4日目 海バスクと山バスク(ビアリッツ、アイノア、サンジャンドピエドポール)
5日目 スペイン国境列車と海バスク(サンジャンドリュズ)
6日目 TGVでパリへ
7日目 ルーブル美術館〜帰国
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