グットモーニング!
いつものように、モーテルの朝ごはん。ワッフルが焼けるだけ、昨日のモーテルよりは上かな。
naはこのワッフルを食べるのを楽しみにしていました。アメリカって感じなんだって。
日本で食べるのよりモサモサしてるけど、シロップいっぱいかけるのがアメリカ流。
さて、いざザイオン国立公園へ!
この人も気合十分!グラサンかけてます。
お天気はちょっと悪そうだけど‥。
でも、この山々は相変わらずすごい!
スプリングデールの街を通り、ゲートが見えてきました。
おはよー。今日も素敵っ。
園内は基本マイカーはダメなので、この無料シャトルで移動します。
ターキーがいるよ、と運転手が教えてくれました。
ぎざぎざぎざ。うーんやっぱすごい。
The Grottoという停留所で降ります。
なぜならばっ。エンジェルスランディングに登るからですっ!!(看板が、なんかキケン!)
自己責任ということでお願いしますってことですな。
エンジェルスランディングとは「いきさつ」の中に書いたように、
怖いと評判のトレイルで、ザイオンに行く、と決めてからその存在を知りました
(ナローズの方は知っていた)。
普段は、「根性なし、高いとこ苦手、何事にも消極的」のわたくしが、挑戦するなんて、
ツユほどにも思わないのですが、4時間も下でひとりで待っておくのは嫌だなあ(という消極的な理由)
というのと、今年の夏はちょっとがんばっちゃおうかなあ〜と思ったりしていました。
ええ、モチロン軽い気持ちで‥。
このあたりは、まだ平和なトレイルです。
だんだんバスがちっちゃくなってきました。
ズーム。いや、岩が大きすぎるのか。
だんだんと、坂がきつくなってきた‥。
だんだんと、
あがってきて、
トレイルを歩いている人があんなに小さい!!
なのに、まだ上がある!
道自体は舗装されてて、歩きやすいんですけどね。ぜえぜえ、どんどん追い抜かれる私。
ちょっと休憩。
リス君がいました。そろそろ頂上かなあ〜いや、まだ鎖で登るところに着いてないからまだか、
なんて考えていたら、なんかすごいとこ見えてきた。
なんだ、このスイッチバックの坂は。ちょーきつい!
のぼったどー!
あれ?やっぱまだ先があるのか。こっからが鎖の道か。
naが私の意志を確認します(私の高所恐怖症さを知ってるので)。
う、うん、行くよ。まだ大丈夫‥たぶん。
日本から持ってきた軍手をはめて鎖をしっかり握って、こんな感じで登ります。
下る人と行き交うので、お互いゆずって。足場はほとんどないところもあります。
この下は断崖絶壁です。ブルブル。
私はこのへんはひたすら自分の足元だけを見てました(撮影はnaです)。
前も横も後ろも見ない!!我慢、我慢。前進あるのみ。
あ、頂上かな??着いたのかな?わーい!!
って、なんか、先があるよ?
先の岩に人見えるよ?
どーーーーん!!!!
きゃー!
なにこれ?なにこれ?
断崖絶壁にもほどがある!
えーと‥ももも、もしかして、あのほっそい背骨のような道がトレイルなの?
(‥状況把握でしばし固まる)
はっ。
そもそも、あんなところに道付けなくてもいいじゃん!
あれをわざわざトレイルってしなくてもいいじゃーーん!
誰が好き好んであんな怖いところ歩くんだよー‥。
って歩いてるな‥。
てか、無理くない?この急角度。
幅の狭いところもあるし。
鎖にしがみついて登ってる人いるし。
しーん‥。しーん‥。
‥どうする?どうする?
行くって決めたけど、こんなはずじゃ‥。
さすがのnaとみづもこれにはびっくりした模様。
怖いって聞いてたけど、いやはやここまでとは。
ネットである程度ざざっと調べたとはいえ、非常にざっくりな知識だった上に
いざ目の当たりにすると、ここまでとは聞いてないよ!と言いたくなる驚愕ぶり。
ってことは、こっからが本番じゃん!!今まではなんだったの!
ここでやめちゃう人も多いらしいよ。(ワカル‥)
15分くらい立ちすくんだ我々(同じように状況把握し、立ちすくんでる人何人か)。
よし!行こう!
すごーくすごーく怖かったけど、やっぱりここまで来たんだから、って自分的人生最大級の
勇気を振り絞って登る決意をしました。
みづにも「お母さん本当に大丈夫?」と何回も心配されるほど。
行くって決めたから行くんです!幸い、カンカン照りじゃなかったので、体力も残ってたし。
なるべく横を見ないように(視界にちらっと怖い角度のものが目に入っても気にしない!)、
そして、先を見ないように。
ゆっくりでも、一歩一歩前へ進んだら、きっといつか辿りつけるはず。がんばれ、がんばれ。
途中、休憩をとりながら。少しだけひろいところもありました。
ここでドイツから来たという父子とちょっとお話をしたりして和みます。
naはこのドイツのお父さんのカメラキャップを(写してあげてた)持ったままだったので、
慌てて頂上へ追いかけます。
も、もうすぐだ。
やったー!!頂上だ!今度こそ本当に!
ドイツ人のお父さんにもカメラキャップを無事に渡すことができ、
お互いのがんばりを讃え、ニコニコしてお別れしました。
正面の白い岩山がグレート・ホワイト・スローン。世界最大級の1枚岩。
この達成感は半端ない!
怖くて真下は見れないけど。
みづも、嬉しくて。私もうれしくて。
頂上はみんな笑顔です。気持ち良い!
だけど、雷がゴロゴロ遠くで鳴ってて、雨もポツポツと降ってきたので、
頂上にいた時間はわずか。
またあの怖い道を下ります。
下が見えないんですけどね。
帰りの方が麻痺してたのか、そんなに怖さを感じませんでした。
でも、油断は禁物と自分に言い聞かせて!
あの15分間立ちすくんだ場所まで帰ってきました。
カロリーメイトを食べます。ほっ。
小さなどんぐりがいっぱい生っていました。
スイッチバックを下ります。
ハイになっていたので、いつもならへとへととぼとぼ歩く私は、さっさか歩いて
naとみづにびっくりされました。「お母さんたら、ほんとにどーしちゃったの?」と。
下に降りてきました。バスが見えます。
ザイオンロッジまで戻って、アイスやジュースで休憩です。
広場も心地よい。
「エンジェルス・ランディング」- 天使の舞い降りるところ。
行き、3時間、帰り1時間半のハードな道のり。
すんごーく怖かったけど、今まで経験したことがないような怖さだったけど、
同時に今まで経験したことがない充実感と達成感。
高いところが平気な人とか、みづやnaにとってはそんなにすごいものを乗り越えた、
という感覚はないみたいですが、できれば下で待ちたい派(難しいことにワザワザ挑戦しない派?)の
私の中では、登ろうと挑戦し、本当に登っちゃったこと自体が、すごくすごく大きなことでした。
今まで見たことない景色を見たというか
(頂上からの景色そのものという意味ではなく、自分の中の壁の向こうの景色という意味で)
なんか、ちょっと色んなものの見方が変わっちゃったかも‥。
そのくらい衝撃大の経験だったのでした。
(しかし、もう一回登る自信はないのですがねー。)
いやー‥とにかく、ザイオン、ここは本当に素敵なところ。
私たち家族の記憶にもしっかり、刻み込まれました。
- - - もくじ - - -
1日目 アメリカ到着!今年はサンディエゴから。
2日目 Route66の街からザイオン国立公園へ | すごいぞ!ザイオン
3日目 恐怖のトレッキング| ナローズ〜川の中をトレッキング
4日目 グランドサークルの醍醐味 | グランドキャニオンでパニック
5日目 やっぱり壮大!グランドキャニオン。
6日目 サンタフェへ | 素敵すぎる宿
7日目 サンタフェ再びそして大移動 やっぱり広いよアメリカ
8日目ー14日目 テキサスの州都での日々 ファーマーズマーケットや、カフェ巡り
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